暖かい季節に、スカートを穿いている状態で心地よく吹く風は、適度な清涼感を実感でき、また、その風に動きに合わせて適度になびくスカートの裾も美しい光景だったりしますが、一方、「春一番」などに代表される、方向が定まらず、巻き上げるように吹く強い風は、スカートを穿いている時には、とても迷惑だったりすることもあると思います。また、寒い季節の時に、スカートを穿いている状態で風が吹かれると、ストッキングやタイツなどを穿いていても、冷たい風が脚に直接当たりますので、パンツなどを穿いている時に比べ、体感温度が下がり、より一層寒く感じてしまうこともあるでしょう。
スカートの構造上、下からある程度の風力が加わると、フレアやプリーツなどのタイプは、裾がめくれ上がってしまいやすく、また、タイトなどのタイプでも素材が柔らか目のものは、その状態が起きやすくなります。風が弱い場合、スカートの裾が全体的にふわっと持ち上がる程度で済む時もありますが、ある程度以上の風になると、かなりの割合でめくり上がってしまうため、両手が空いていれば、前側と後ろ側の両方を手で押さえることもできますが、手に荷物を持っている場合などは、片方しか押さえられないこともありますので注意が必要です。なお、スカートの真正面(真横、真後ろなども同じ)より上方から吹く風については、風の吹いてくる方向の面は、スカートの生地が脚にへばりついてしまうことはありますが、裾が巻くれることは少ないですが、吹いてくる角度によっては、後方に角度が変化した気流が発生してしまうことで、逆に、フレアやプリーツなどのスカートの場合は、後ろの裾部分が持ち上がり、なびいた状態となってしまう場合がありますので、注意して下さい。
強い風が吹く日に対して予防する方法は、ロングのタイトスカートやデニムなどの生地が硬めのスカートを穿くことで、多少、裾がめくれ上がることはあっても下着が見えるほどはめくれないことが多いです。また、別な方法としては、「可能な限り、地下街やショッピングモール内を歩く」「近い距離でも公共機関を利用する」などといった、風を吹いているところを避けるといった対策も良いかもしれません。
基本的に、強い風が吹く日は、可能であれば、最初からパンツやキュロットスカートなどで出かけるという選択肢もあるでしょうが、制服であったり、TPOに応じて、スカートを穿いていかなければならないこともあるでしょうから、後は運良くあまり「いたずらな風」に会わないことを期待するしかないかもしれませんね。