スカートを穿いている状態で、椅子や床に座った場合、腰の部分で脚を曲げた姿勢となるため、スカートの裾部分(開放部分)もこの動きに合わせて、下方向から前面方向に移動することになりますが、膝の高さで正面からみた場合、両脚を揃えて閉じている状態でも、丸い両脚と生地だけのスカートとの間に逆三角形のような「隙間(空間)」(俗に「三角地帯」とか「三角ゾーン」と言われることがあります。)ができてしまい、「穿いているスカートの丈やタイプ」と「他人からのスカートへの視線の角度」「スカートを穿いている人の脚の状態」によっては、その隙間から下着などが見えてしまう可能性があります。
一般的に「ロングタイプ」や「膝丈以上程度のプリーツ、フレアタイプ」などのスカートの場合、座った状態でも「膝が十分に隠れる」ものであれば、上記隙間がスカートの裾で隠れていますので、上記問題を気にしなくても良いでしょう。
一方、「膝丈より短いタイトタイプ」のスカートはこの現象が起こりやすくなります。これは、立っている姿勢から座った姿勢になると、裾部分が膝上になってしまい、生地で上記隙間が隠せないこと、筒状の生地全体が全体的にお尻の方向に少しずれ上がってしまい、余計にふともも部分が露出してしまうことで隙間が目立ってしまうこと、ふともも部分にある生地がプリーツなどのようにふとももにまとわりつくことがあまりなく、上記隙間の形が形成されやすくなってしまうためです。
しかし、「膝丈より短いプリーツ、フレアタイプ」のスカートなどは、筒状の生地全体が膝より前の方へ下がろうとするため、膝上のミニでも、膝下まで裾が下がってくることが多かったり、ふともも部分にスカートのひだがまとわりつく状態になりやすいため、上記隙間が形成される割合は低くなりますが、こちらのタイプのスカートでも、裏地がついている場合は、その影響で前述のタイトスカートと似た状態になってしまうものがありますので、いずれにせよ、座った状態で膝が見えるスカート全般は注意する必要があります。
これらの予防策としては「脚を揃えて座る」「スカートの隙間部分に手を添えるか、ハンカチなどを置く」「可能な範囲で隙間部分を他人やカメラの方に合わせないに脚の向きを工夫する」などがあります。
なお椅子などに座った状態で脚を組み替えたり、席を移動しようとして脚を開いたりする場合や、床などに座った状態から立ち上がる場合は、脚の動かし方などを工夫し、スカートの裾部分から下着などが見られないように、できるだけ注意して下さい。